危険生物かれん 気まぐれ 男性の声劇シナリオ置き場

これは気軽に声劇をやりたい人向けの自作シナリオ公開ブログです 悪用しない限り自由です

箱庭遊戯~神々の戯れ~ 二人向け 5分~10分程度

これは二人の神の話

今日も彼はいつ死ぬか分からない日々を謳歌

世界を楽しむ

エメラルド:お嬢様のような神

パール:男勝りな神

台本本編

0:箱庭遊戯~神々の戯れ~



0:移動中の車にて
エメラルド:「あら?、、、電話とは 古典的な」
エメラルド:「通話するなら テレパシーで良いのに、、、そう思いませんか?セバスチャン」
エメラルド:「、、、でしょう?あの人ったら、回りくどいのよ いつも」
エメラルド:「まぁ、、、いいわ もしもし♪」
パール:「やぁ、エメラルド、、、遅刻だ いったい何をしている?」
エメラルド:「車で移動しながら チェスをしてるわ♪、、、いいでしょ?」
パール:「時間は有限だ、、、世界は 今も回っている」
エメラルド:「止まってるの間違いでしょう? 世界は 未だに 神の領域 にすら届かない♪」
パール:「御託(ごたく)はいい時間だ、、、ゲームを始めよう」
エメラルド:「神々による、、、戯(たわむ)れを、、、ね?」



0:神々の植物園にて
エメラルド:「今回の会場は 植物園なのね?」
パール:「文句があるなら 砂漠にしようか?」
エメラルド:「やめて!?暑苦しいのは 嫌いなの!」
パール:「なれろ、、、我々は この遊戯(ゆうぎ)を死ぬまで 遊ばなきゃ ならないのだからな?」
エメラルド:「簡単に死ねない、、、って、のは 不便よね?」
パール:「上位者が、満足する世界を作る、、、それが、どの程度のモノか分からないが」
パール:「その条件を満たした時点で 私たちの人生が終わるのなら」
パール:「生物の生と 大して変わらん」
エメラルド:「ムードがないわね〜 パール モテないでしょ?」
パール:「言っただろ?御託は要らない、、、始めよう!」
エメラルド:「まずは、ビックバンから?」
エメラルド:「それとも、我々が手を加える?」
パール:「いつも そこで、揉(も)めるからな、、、そこは、先に終わらせた」
エメラルド:「え!? ズルいじゃない!?」
パール:「お前が 遅れたのが 悪い!」
エメラルド:「ちぇ〜、、、」
パール:「さて、どの種族を繁栄(はんえい)させようか?」
エメラルド:「これ、、、意味ある?」
パール:「今更(いまさら)なんだ?」
エメラルド:「考えても見て 私は これまで、この無意味な遊びを 何千回も続けたわ!」
パール:「無意味な遊びとは 聞き捨てならないが、、、今は 私情は置いておこう」
パール:「そうだな、、、」
エメラルド:「だいたいの時間の流れも変わらない、、、なら、エンディングだけ 集めていった方が効率が良いと思うの!」
パール:「それ、、、前にも言ったよな? 私は 反対だ」
エメラルド:「なんで!」
パール:「無意味だからこそ!、、、やらねば ならない」
パール:「生物、、、もとい、知的生命体は 今まで 何度も、、、何度も 道を違えた」
エメラルド:「そうよ!」
パール:「しかし、、、彼らは 無意味とも取れる 営(いとな)みを それでも 続けてきたのだ!」
パール:「我々は 逃げ出しては 本末転倒(ほんまつてんとう)であろう?」
パール:「私は 彼らの生を、、、彼らの生き様を否定したくない!」
エメラルド:「頭 硬いわね〜 そんなんだから、この遊びが終わらないのよ」
パール:「そうかもな、、、」
エメラルド:「あなたは、死にたくないの?」
パール:「どうかな?では、聞こう、、、死とは 何だ?」
パール:「肉体的なものか? 精神的なものか? 文献(ぶんけん)的なものか? 数式的なものか?」
エメラルド:「うっ、、、」
パール:「エメラルド、、、君の 死とは何だ?」
エメラルド:「はいはい!そこまで、考えてないですよ〜!」
パール:「愚かな、、、だからこそ、私の対戦相手なのかも しれないが」
エメラルド:「ホント長いよね〜 二人で遊ぶの飽(あ)きない?」
パール:「飽きたりするさ、、、しかし、これは仕事でもある」
パール:「飽きるくらいが、ちょうどいいのだよ」
エメラルド:「つまらない神ね」
パール:「よく言われる、、、それが 私だ」
エメラルド:「あら?、、、隕石が 落ちたわね」
パール:「だな、、、予想外だ」
エメラルド:「どうする?消しちゃう?」
パール:「やめろ!干渉しすぎると リセットされるぞ!」
エメラルド:「そうなのよね〜 あの突如(とつじょ)として 現れる バグ生命体 倒せないかな?」
エメラルド:「それが、生物が 神の領域 に達する条件だったりして!」
パール:「だと、しても 我々でも勝つのが 難しい相手を 倒させるのは 難儀(なんぎ)であろう」
エメラルド:「だよね〜」
パール:「まぁ、気持ちは分かるが 策が立てれない 以上 この話はナシだ」
エメラルド:「つまーんなーいの〜」
パール:「、、、エメラルド お前は 何が望みだ?」
エメラルド:「退屈(たいくつ)しない世界」
パール:「はぁ~、、、ある訳ないだろ? あっても、それは一時のことだ」
エメラルド:「神は 夢を見ることさえ 許されないわけ?」
パール:「そんな事は言ってない、、、ただ」
エメラルド:「ただ?」
パール:「生きてることは、、、奇跡であるべきだ!」
エメラルド:「相変わらず 遠回しな 言い方するね〜 パールは」
パール:「この 退屈な日々も、、、誰かにとって 尊いものだ」
エメラルド:「私たちに関係ないじゃん」
パール:「そんなことは無い、、、我々は 神だ」
エメラルド:「都合いい 言い訳ね」
パール:「確かにな、、、ただ」
エメラルド:「ただ?」
パール:「そう考えた方が、、、楽だろ?」
エメラルド:「、、、確かにね」
パール:「さて、、、続きを始めよう」
エメラルド:「また、知的人類が現れたわね」
パール:「様々な形が あれども これも、また 新しき知的生命体、、、とも、言えるだろう」
エメラルド:「知的生命体が 好きよね?あなたは」
パール:「思い悩むとこが、、、どこが 我々に似ているからな」
エメラルド:「そう?短命 過ぎない?」
パール:「だからこそ、謳歌(おうか)できる一時があるのだよ、、、君には 難しいかも知れないが」
エメラルド:「そんな言い方しなくても良くない?」
パール:「そうだな、、、失礼した」
エメラルド:「何時まで続くかしら?」
パール:「いつまでも 続かないさ、、、ただ」
エメラルド:「ただ?」
パール:「いつまでも 続くと、、、信じることが大切だ」
エメラルド:「神様が?」
パール:「神様だからさ」
エメラルド:「、、、同じような会話してない? 私たち」
パール:「いつもの事だな、、、」
エメラルド:「嫌になるわね」
パール:「そんなことは無い」
エメラルド:「あなたは 嫌になったり 面倒臭(めんどうくさ)いとか 退屈だ〜 とか、ならないの? 」
パール:「なるさ」
エメラルド:「なるんだ」
パール:「ただ、、、君が言ってくれるだろ?」
エメラルド:「、、、え?」
パール:「私が 言いたい事は 君が言ってくれる、、、だから、私は こうして 」
パール:「今日も この日々を 嫌なくらい 楽しんでる」
エメラルド:「、、、嫌な告白ね」
パール:「だろ?」
エメラルド:「ねぇ?パール」
パール:「何だ?」
エメラルド:「私は あなたのそんな所が嫌いよ」
パール:「知ってるよ、、、昔から」
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パール:「さて!続きを遊ぼう」
エメラルド:「いつまで?」
パール:「私たちの 子供たちが 我々を超えるまでだ」
エメラルド:「何時になるかしら?」
パール:「さぁな?」
エメラルド:「超えた先に、、、終わりはあるのかしら?」
パール:「ない だろうな、、、我々は いつまでも 箱に入れられた 存在だ」
パール:「上位者で さえもな」
エメラルド:「、、、つまらないわね」
パール:「そんな事はない、、、遊び尽くそう 我々で、、、いや」
パール:「我々と子供たちで!」
エメラルド:「退屈しなさそうな、、、遊びね」
パール:「だろ?」
エメラルド:「箱庭遊戯」
パール:「ん?」
エメラルド:「この 新しい遊びの名前を付けてみたの♪」
パール:「なるほど、、、素敵(すてき)な名前だ」
エメラルド:「ちなみに」
パール:「ん?」
エメラルド:「この星を作ったのは ビックバンなの? あなたなの?」 

パール:「そこは、、、神のみぞ知る、、、って、やつだろ?」


0:こんな人生に 神様でさえ 幸あれと願う作者よ