危険生物かれん 気まぐれ 男性の声劇シナリオ置き場

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地獄門鬼恋恋歌 第一門 餓鬼 雷童

五人台本の時代劇妖怪バトル物になります

男性3 女性1 男女不問1

の対比になりますが、楽しんで貰えたら比率は問いません

 

配役

①八咫丸 男性 元凄腕の忍び

 

八咫烏 男性 日本の夜明けを守る由緒正しい妖

 

③桃姫 女性 鬼の生き残りのお姫様 芯が強い

 

④織田&餓鬼 雷童 男性

〇織田 織田信長 第七魔王と呼ばれた男 地獄にいる

〇餓鬼 雷童 凄腕の忍び 地獄で餓鬼を食べてしまい自尊心の塊となってしまう

 

⑤混沌 不問

地獄で織田に鬼恋恋歌を聴かせる不思議な存在

その姿と声と話し方は聞く人に変わり

様々な物語を紡いでいく

 

◆本編◆

八咫烏:「世は戦国末期、、、」
八咫烏:「織田が死に日本は統治されようとしていた」
八咫烏:「しかし、人知れず日本は闇夜【やみよ】に変わろうとしていた」
八咫烏:「地獄の門を叩く者たちよって、、、」

織田:「退屈【たいくつ】じゃのう〜混沌【こんとん】よ」
混沌:「これはこれは織田様、、、」
織田:「そろそろ、我が駒【こま】が 鬼の首をささげ 門を開く頃、、、なぜ、開かぬ?」
混沌:「おやおや、、、お知りになさらず?」
織田:「こうして、地獄釜【じごくがま】焼かれていたからのう〜」
織田:「いつの間にか極楽【ごくらく】となっておったわ」
混沌:「あらあら」
織田:「して、、、しきりに三味線【しゃみせん】を鳴らしてるそなたは嬉しそうだが?」
混沌:「おや?、、、お気づきでしたか」
織田:「わしの目は未だに腐ってはおらぬよ、、、」
混沌:「では、お聞きになされますか?」
織田:「何をじゃ?」
混沌:「運命に抗う二人の恋物語、、、」
織田:「ほう、、、そこに わしが知りたい答えがあるのじゃな!」
混沌:「えぇ、、、そこに あなたの探す鬼がおりますよ、、、彼女の名は、、、」
混沌:「桃姫」

餓鬼 雷童:地獄門鬼恋恋歌【じごくもんおにこいれんか】 第一門 餓鬼【がき】雷童【らいどう】

混沌:「外れた山の一角に 人知れず 匿【かくま】われた姫あり」
混沌:「彼女は 手鞠歌【てまりうた】を歌いながら、死ぬ時を待っておりました」
桃姫:「ひと〜つ、知られぬ森の奥」
桃姫:「ふた〜つ、人知られぬ鬼がおり」
桃姫:「み〜つ、人知られず首をきる」
桃姫:「だ〜れも知られぬ森の奥」
桃姫:「寺〜の奥に門がある」
桃姫:「開けてはならなぬと地獄門あり、、、」
混沌:「そんな彼女の元に一人の布で目を隠した お侍さんが現れたのです」
八咫丸:「そなたが、、、桃姫どのかな?」
桃姫:「そなたは、、、」
混沌:「誰もいない廃【すた】れた屋敷、、、そこにひざまずく お侍あり」
八咫丸:「そなたをお守りするため、、、この八咫丸【やたまる】 ここに馳【は】せ参【さん】じました!」
混沌:「しかし、投げつけられたのは手鞠でした、、、」
桃姫:「帰れ!うつけ者!」
混沌:「投げつけられる手毬を身体で受ける侍」
桃姫:「そなた達、人間に母も家族も殺された!」
桃姫:「そなたも、どうせ地獄門を開きに来たのじゃろ!」
桃姫:「帰れ!」
混沌:「泣きじゃくる女子は 屋敷の中へと消えていった」
八咫丸:「うまく、、、いかんもんだな」
八咫烏:「当たり前だ兄弟、、、そなたら忍者がしたことを忘れたか?」
混沌:「八咫丸の元へ奇妙【きみょう】な烏【からす】が現れる」
八咫丸:「忘れた訳ではあるまい、、、ただ」
八咫烏:「ただ?」
八咫丸:「どうしてら良いか、、、分からぬのだ?」
八咫烏:「はぁ〜ヌシは 本物のうつけ者だな 兄弟」
八咫丸:「うむ」
八咫烏:「よいか?兄弟」
八咫丸:「あぁ、、、」
八咫烏:「泣く女子おったら 優しく慰【なぐさ】めるのが男というものよ」
八咫丸:「なるほど、、、流石【さすが】は兄弟」
八咫烏:「ゆけ!ここで好感度を稼【かせ】げば、桃姫攻略が楽になるぞ!」
八咫丸:「この八咫丸、、、推【お】して参る!」
混沌:「そんな訳で逃げ出した桃姫を探して駆け回る一人と一匹なのであった、、、」

桃姫:「ぐず、、、母上、、、桃姫はつらいです」
混沌:「物置に逃げ込んだ桃姫は まだ、泣いておりました」
混沌:「母に生きろと言われ、、、母に産んだことを謝られた 彼女は生きることを迷っていたのです」
桃姫:「母上、、、」
混沌:「手に持たれた包丁を首に近づける」
八咫丸:「探しましたぞ姫、、、あっ!危ない!」
桃姫:「きゃーーー!」
混沌:「物置に現れた八咫丸は桃姫の包丁の刃を刀の鞘【さや】で砕【くだ】きました」
八咫丸:「ふぅ、、、危ないとこでした」
桃姫:「危ないのはそなたじゃ!?」
八咫丸:「なん、、、ですと!?」
桃姫:「いや!その驚きはなんじゃ!?」
八咫丸:「兄弟にこうすれば、好感度が上がると聞きおよび」
桃姫:「んな、わけあるか!」
八咫丸:「なんと、、、」
桃姫:「お主、、、本物のうつけ者じゃな」
八咫丸:「拙者【せっしゃ】は よくそう言われますが気にしたことがなく」
桃姫:「少しは気にしろ!」
混沌:「二人の漫才は 二人が疲れるまで続いたという、、、」
桃姫:「もう、だめだ、、、疲れてもうた」
八咫丸:「ならば、この八咫丸の手料理をお披露目【ひろめ】いたしましょう、、、」
混沌:「台所に立とうとする 八咫丸」
桃姫:「おいおい!誰が使って良いと言った!」
八咫丸:「ん?使ってないものは使用して問題なかろう?」
桃姫:「あるわ!家主【やぬし】の許可をとれ!うつけ者!!」
八咫丸:「そういうものなのか、、、」
桃姫:「そうだ!」
混沌:「そう言いながらも2人は食事の準備をしたのです、、、」

織田:「うむ、、、で?」
混沌:「で?とは、、、」
織田:「それがどうして、地獄門を開けるのが遅れることに繋がる?」
混沌:「ふふふ♪焦【あせ】らないでください、、、食事の後に来訪者【らいほうしゃ】が来たのですよ」
織田:「ほう、、、」
混沌:「名前は雷童【らいどう】」
織田:「甲賀忍者【こうがにんじゃ】で餓鬼を食った小僧か!なるほど、、、それは愉快【ゆかい】なことよ」
混沌:「ええ、、、ですが」
混沌:「物語はそううまくゆかぬのですよ、、、」

混沌:「質素な食事を終えた2人」
桃姫:「あまり、腹がいっぱいにならんかったのぅ、、、」
八咫丸:「何!?こんなにも豪勢【ごうせい】なのにか!?」
桃姫:「え?」
八咫丸:「ん?」
混沌:「それ以上は聞かないことした 桃姫」
餓鬼 雷童:「たのもう、、、」
混沌:「そこに訪れる 黒の着物を着込み般若【はんにゃ】の仮面を被った男」
桃姫:「は!貴様は誰だ!」
八咫丸:「うるさいと思ったらお前か」
餓鬼 雷童:「うるさくて悪かったな!」
混沌:「そこに奇妙【きみょう】な烏【からす】も駆【か】けつける」
八咫烏:「気をつけろ!兄弟!!そいつは」
餓鬼 雷童:「遅い!」
混沌:「手刀【しゅとう】から雷【いかづち】をまとった一撃が飛ぶ」
餓鬼 雷童:「甲賀忍術 雷走【こうがにんじゅつ かみなりばしり】!」
八咫烏:「餓鬼【がき】を食らった小僧だ!」
混沌:「桃姫に放たれた 一撃を受け壁となる八咫丸」
八咫丸:「良き一撃だ、、、だが、遅いな」
餓鬼 雷童:「な!?雷走を受けて立っているだと!?」
混沌:「手裏剣【しゅりけん】を投げる 雷童」
八咫烏:「くるぞ!兄弟!」
八咫丸:「あぁ!」
混沌:「全てを刀の鞘で受け流す 八咫丸」
餓鬼 雷童:「何処【どこ】の忍びだ!名を名乗れ!」
八咫丸:「名乗る名は捨てた、、、今の拙者は」
混沌:「一瞬で近づき鞘を当てる八咫丸」
八咫丸:「桃姫の刀、、、八咫丸よ!」
八咫烏:「よし!」
餓鬼 雷童:「ぐは!」
混沌:「吹き飛ばされる 雷童」

織田:「何!?あの雷童を吹き飛ばすだと?」
織田:「そやつ、、、何者だ!」
混沌:「落ち着いてくだされ 魔王殿」
混沌:「ネタバレは、、、この鬼恋恋歌の中で」

餓鬼 雷童:「何故、殺さぬ?」
混沌:「立ち会う両者」
八咫丸:「姫の命【めい】が出ておらぬからな、、、」
八咫烏:「このうつけ者が!《八咫丸に向かって怒って》」
八咫烏:「、、、桃姫よ!命をくだされ!」
混沌:「桃姫の上を飛びまわる奇妙な烏」
桃姫:「そなたは?」
八咫烏:「名を八咫烏【ヤタガラス】と申す!八咫丸の目であり兄弟と思ってくだされ」
桃姫:「八咫烏?あの?」
八咫烏:「左様【さよう】、、、地獄門の門と夜明けを守るため」
八咫烏:「我ら、鬼を守り黄泉帰【よみがえ】りを殺すためにやってきた!」
桃姫:「黄泉帰り?」
八咫丸:「拙者達のようなもののことだ、、、」
混沌:「ぶつかり合いながら話す 両者」
餓鬼 雷童:「なるほど、、、やはり、貴様は黄泉帰りか!」
八咫烏:「生きて地獄門を潜【もぐ】り力を得て 帰ってきたもの達を人は黄泉帰りと呼ぶ!」
餓鬼 雷童:「しかし、、、おかしな話だ」
餓鬼 雷童:「お主、、、何故、そんな簡単に拙者についてこれる?」
餓鬼 雷童:「甲賀でも屈指【くっし】の速さの拙者に」
八咫丸:「簡単な話だ、、、忍者としてなら、拙者の右に出るものはいない」
餓鬼 雷童:「世迷【よまよ】いごとを!」
混沌:「空気がかわる雷童の両者に恐ろしい殺意が生まれる」
餓鬼 雷童:「地獄の餓鬼食べて得た この身体の一撃を見てから言え!」
混沌:「放たれる雷童の秘奥義 それは両手から放たれる手刀から7匹の蛇のような雷を出す一撃」
餓鬼 雷童:「甲賀秘奥義 雷走大蛇【かみなりばしりおろち】!!」
桃姫:「八咫丸〜!!」
混沌:「その一撃を受け、、、なお倒れない者あり」
餓鬼 雷童:「な、、、何故、倒れぬ!」
八咫烏:「兄弟、、、」
八咫丸:「姫、、、命を、、、おやつを切る命を!」
桃姫:「なら!命じる!逃げろ八咫丸!」
混沌:「泣く姫」
桃姫:「もう、、、誰も死ぬとこは見とうない」
混沌:「答える、、、姫の刀」
八咫丸:「約束しましょう、、、この八咫丸」
八咫丸:「あなたが死ぬまで、、、折れぬと!!」
混沌:「世界が光る」
餓鬼 雷童:「なんだ!?満月の光か?」
八咫烏:「今宵【こよい】も月を呼べた!我らに天は味方した!」
八咫丸:「月が隠した闇を払おう、、、顔を上げろ!月詠【つくよみ】!」
桃姫:「え!?」
混沌:「先程まで鋼【はがね】であった刃【やいば】はガラス様に輝く刀身に変わる」
八咫丸:「桃姫、、、」
桃姫:「なぜ、そこまでするのじゃ?」
混沌:「答える二人の烏」
八咫丸:「そなたの母の願い」
八咫烏:「生きての言葉を叶えるため!」
混沌:「胸に手を当て、覚悟を決める姫」
桃姫:「そうか、、妾【わらわ】、、、桃姫の名で命ずる!八咫丸、、、八咫烏!目の前の敵を討【う】て!」
八咫烏:「待ってました!」
餓鬼 雷童:「だが、遅い!」
混沌:「放たれる雷」
餓鬼 雷童:「これで!散れ!甲賀秘奥義 雷走大蛇!!」
混沌:「しかし、その一撃は消えた」
餓鬼 雷童:「な!?」
八咫丸:「黄泉流決闘術【よみりゅうけっとうじゅつ】」
八咫烏:「明鏡止水【めいきょうしすい】、、、零れ水【こぼれみず】!」
混沌:「水の音と共に雷童で首が落ちる」
餓鬼 雷童:「そうか、、、あんたが」
餓鬼 雷童:「消えた、、、服部半蔵【はっとりはんぞう】」
混沌:「崩【くず】れ落ちる 忍び」
八咫丸:「それは捨てた名だ、、、今の我は姫の刀なり!」
混沌:「そうして、、、決着となる」

織田:「半蔵!生きおったか!」
混沌:「、、、嬉しそうですね」
織田:「あぁ!嬉しいぞ!」
織田:「わしを退屈にさせてくれるなよ!半蔵!」
混沌:「、、、裏切り者の彼をどうするつもりで?」
織田:「わしので迎え討つのみ!」
織田:「そう、、、わしの刀達で!」
混沌:「おやおや、、、それは、愉快なことで」
織田:「あぁ!覗【のぞ】いてるがいい混沌よ!」
織田:「わしらの闇夜【やみよ】を賭【か】けた戦いを!」
混沌:「えぇ、、、」
混沌:「しかし、その前に終わりを弾かせてください」

混沌:「夜明けが二人と一匹にやってくる」
桃姫:「生き残ったのか?妾たちは」
八咫丸:「左様、、、」
八咫烏:「これより、私たち2人があなたの刀となり盾【たて】となりましょう、、、」
桃姫:「そうか、、、そのためだけに来たのか?」
八咫丸:「いえ、、、」
桃姫:「ん?」
八咫丸:「あなたに恋するために来ました」
桃姫:「、、、嘘じゃろ?」
八咫丸:「本気でございます」
八咫烏:「おい!おい!頼むぞ!兄弟」
八咫烏:「告白はムードが大切なのだ」
八咫丸:「初耳だ、、、」
桃姫:「まぁ、よい、、、そなたの世迷いごとはともかく」
桃姫:「そなたが妾を守ってくれるのだろ?」
八咫丸:「この世の夜明けと貴方を守るため、、、」
八咫烏:「その約束守りましょう!」
桃姫:「あと一つ守るものがあるじゃろ?」
八咫丸:「なんでしょう?」
桃姫:「私が死ぬまで、、、一人にしてくれるなよ?」
混沌:「これにて第一門 餓鬼 雷童、、、終演でございます」

0:続編はあるかも?ないかも?
0:あるとしたら、酒呑童子【しゅてんどうじ】と戦います

◆終◆