危険生物かれん 気まぐれ 男性の声劇シナリオ置き場

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終末のEDEN~終末を迎える恋人達~ 三人向け 30分ほど

人って何だろうね?

これは遠い未来の話

アンドロイドがいて

サイボーグがいる

けど、この世界には緩和医療があった

声先端のバーチャルシステムを取り入れた この世界で

彼らは自分と戦い続ける

役(三役)

〇X・マキナ EDENの管理人 アンドロイド

リョーマ ほとんどサイボーグな男の人

〇アリサ バーチャルでは可愛い少女

台本本編

X・マキナ:(M)「やぁ、諸君(しょくん)、、、元気かな?」
X・マキナ:(M)「私の名前は エクス・マキナ 青葉病院の院長であり 仮想現実装置エデンの管理人でもある」
X・マキナ:(M)「これは、アンドロイドである 私が残した記録だ」
X・マキナ:(M)「なぜ残したかって?簡単だ、、、人間になりたかったからだ」
X・マキナ:(M)「人は弱く儚(はかな)く 愚鈍(ぐどん)であるのに、、、愛(いと)おしい」
X・マキナ:(M)「君は、そうは思っていないだろうけどね」
X・マキナ:(M)「羨(うらや)ましいものだよ、、、君たちが」
X・マキナ:(M)「それでは、失礼(しつれい)するよ 今日は新しい先生が来る予定なんでね」
X・マキナ:(M)「これは、、、私が 私であるための記録だ」



X・マキナ:「やぁ、先生」
リョーマ:「先生?」
X・マキナ:「君はここのカウンセラーになりに来たんだろ?なら、先生だ」
リョーマ:「えと」
X・マキナ:「おや?アンドロイドと 仕事は初めてかな?」
X・マキナ:「実はね 私もほぼ全身サイボーグの人間と仕事するのは 初めてなんだよ」
リョーマ:「は、、、はぁ?」
X・マキナ:「私の名前は エクス・マキナ マキナちゃんって気軽(きがる)に呼んでくれ」
リョーマ:「あなたが、ここの医院長なのですか?」
X・マキナ:「そうだ!私の専門のカウンセラー兼(けん)ここの責任者がいるのだが、、、」
リョーマ:「だが?」
X・マキナ:「彼は、趣味の庭いじりに夢中でね」
X・マキナ:「誰も見やしない ここの庭の管理中だ」
リョーマ:「なるほど、、、」
X・マキナ:「無駄(むだ)なことしてるな?、、、と、思ったかい?」
リョーマ:「は?」
X・マキナ:「そんな顔をしてたからね」
リョーマ:「そうですね、、、そうだと思います」
X・マキナ:「はっきりした いい返事だね、、、ま、いっか!」
X・マキナ:「とりあえず、仕事の説明に移ろうか?」
リョーマ:「患者のメンタルケアが主な仕事だと聞いてます」
X・マキナ:「ここ、青葉病院は最先端の緩和(かんわ)医療専門の病院だ」
X・マキナ:「アンドロイドが社会進出し 医療技術が発達しても まだ、解明されてない病気は無くならない」
リョーマ:「身体を組み変えれば良いのでは?」
X・マキナ:「機械にかい?」
X・マキナ:「大抵の人はお金も集められないさ」
X・マキナ:「しかも、手術の成功率は3割 何らかの脳障害が残る可能性もあるときた」
X・マキナ:「そして、何より、、、」
リョーマ:「ハガネに心は宿るのか?」
X・マキナ:「、、、そうだね 私たちはどこまで近づいても 所詮(しょせん) 体は 鉄くずだ」
リョーマ:「誤魔化(ごまか)さないのですね?」
X・マキナ:「優しくされたいのかい?私に?」
リョーマ:「そんなことは」
X・マキナ:「まぁ!この会話の続きは また、しよう!」
X・マキナ:「仕事内容は単純だ この最新の仮想空間装置 ギアを付けてもらい 中にいる患者のメンタルケアを担当してもらう」
リョーマ:「仮想空間で患者とゲームをしろと?」
X・マキナ:「そんなとこだ」
X・マキナ:「彼らは、様々の事情を抱えて ここに入院している」
X・マキナ:「そのメンタルケアが 私たちの主な仕事だ♪」
リョーマ:「あなたとこの立派な仮想空間装置で 問題を解決出来るのでは?」
X・マキナ:「君は 私たちを万能な装置と勘違いしてないかい?」
リョーマ:「違うんですか?」
X・マキナ:「そんなものでは無いよ、、、むしろ、欠陥(けっかん)だからけさ」
X・マキナ:「ハガネに 魂など宿(やど)らないのだから」


アリサ:「終末のEDEN~終末を迎える恋人達~」



アリサ:(M)「恋はどんな味なんだろう?」
アリサ:(M)「アイスクリームみたいに甘い?」
アリサ:(M)「ミカンのように酸っぱい?」
アリサ:(M)「ゴーヤのように苦い味?」
アリサ:(M)「分からない、、、誰も教えてくれないから」
アリサ:(M)「だけど、、、これだけ、分かる」
アリサ:(M)「多分、私がその味を理解する日は来ないと」



X・マキナ:「さて、アバターを作成してきたかな?」
リョーマ:「言われた通りに」
X・マキナ:「アバターネームは、リョーマ、、、ねぇ」
リョーマ:「他にその名前を使ってる 人がいましたか?」
X・マキナ:「いや!センスがあるね!」
リョーマ:「皮肉(ひにく)ですか?」
X・マキナ:「当たり前だろ?」
リョーマ:「意地悪(いじわる)ですね」
X・マキナ:「それだけが、取り柄(え)でね〜」
X・マキナ:「さて!そんな、君に指名が入った!」
リョーマ:「指名?」
X・マキナ:「ここ、EDENでは 患者が先生を選び 仮想空間を楽しんで貰っているのさ」
リョーマ:「では、自分は選ばれたと」
X・マキナ:「ここの患者のアリサちゃんにね! データを確認してくれ」
リョーマ:「なるほど、、、これはゲームステータスですよね?」
X・マキナ:「女の子の秘密を探るのは 野暮(やぼ)なことだぞ?」
リョーマ:「そもそも、彼女は 女の子なんですかね?」
X・マキナ:「さぁね!大切なのは、、、」
X・マキナ:「君が彼女を幸せに出来るかだ」
リョーマ:「そんな、無茶苦茶(むちゃくちゃ)な」
X・マキナ:「さぁ!リョーマ先生 ダイブのお時間だ」
X・マキナ:「よき夢を、、、」



アリサ:「先生?」
リョーマ:「ん?」
アリサ:「先生!」
リョーマ:「うーん、、、ここは?」
アリサ:「EDENだよ? そして、ここは私の好きな 学校の屋上」
リョーマ:「それは、見れば分かるさ、、、えと」
アリサ:「私がアリサ あなたの患者よ」
リョーマ:「なるほどね、、、それで」
アリサ:「ん?」
リョーマ:「アリサさんは 自分に何をしてほしいんだい?」
アリサ:「アリサちゃんって、呼んでくれませんか?」
リョーマ:「なんで?」
アリサ:「よそよそしいのが 苦手なんで」
リョーマ:「なるほど、、、では、アリサちゃん」
アリサ:「な〜に?」
リョーマ:「君の要望は?」
アリサ:「先生、、、いや、リョーマさん」
リョーマ:「はい」
アリサ:「私の恋人になってくれませんか?」
リョーマ:「、、、はい?」



X・マキナ:(M)「恋ねぇ、、、羨ましい限りだよ」
X・マキナ:(M)「時代は変わり、、、私たちにも 消費期限と人権が認められた」
X・マキナ:(M)「それは 私たちが望み、、、選んだもの」
X・マキナ:(M)「私たちは 死を選び 生を得た」
X・マキナ:(M)「けれど、、、恋は出来てない」
X・マキナ:(M)「羨ましいよ、、、アリサちゃん 君は」

X・マキナ:(M)「恋に恋する乙女(おとめ)なんだね?」


リョーマ:「はぁ、、、」
アリサ:「お返事 頂けますか?」
リョーマ:「急ぐのかい?」
アリサ:「女の子を待たせるような 野暮(やぼ)な人なのですか?先生は」
リョーマ:「まったく、、、騙された気分だよ」
アリサ:「あら?説明されなかった感じ?」
リョーマ:「そんな感じ」
アリサ:「あの先生も そんなお茶目なとこあるのね」
リョーマ:「お茶目ですまないだろ、、、最早、悪ガキだ」
アリサ:「アハハ♪それは、違いないわね」
リョーマ:「さて、困った」
アリサ:「なんで?」
リョーマ:「自分は その要望に答えられないかも知れない」
アリサ:「なんで?」
リョーマ:「それは、自分が ほぼ全身サイボーグだからだ」
リョーマ:「全身 鉄くずの私は 君のことを愛せる自信がない」
アリサ:「あ、、、あはは」
リョーマ:「笑うとこかい?」
アリサ:「だって、そこまで真面目に考えるなんて」
リョーマ:「恋人だろ?」
アリサ:「この仮想空間のよ?」
リョーマ:「つまり?」
アリサ:「嘘でもいいの、、、私の恋人なってくれない?」
リョーマ:「、、、なるほど、そういう事か」
アリサ:「おかしな先生ね けど、気に入っちゃった!」
リョーマ:「でも、自分は相応しくないのでは?」
アリサ:「そんなことは無いわ、、、貴方がいい」
アリサ:「リョーマさん、もう一度 言わせて」
アリサ:「私を、、、あなたの恋人にしてください!」



X・マキナ:「初診療お疲れ様♪リョーマ先生」
リョーマ:「自分に言うことありませんか?」
X・マキナ:「カップル成立おめでとう!! おめでたいねぇ〜赤飯でも炊くかい?」
リョーマ:「いらないですよ、、、食べれないですし」
X・マキナ:「まぁまぁ!美味しいハイオクが出るバーでも紹介しようか?」
リョーマ:「結構ですよ! 味はデータで味わうし 体に合わないガソリン入れる人 なんていないでしょ?」
X・マキナ:「なるほどね、、、君と私 同じ鉄くずなのに ここまで違うもんなんだね♪」
リョーマ:「妬ましいんですか?」
X・マキナ:「正直ね」
リョーマ:「どうして?」
X・マキナ:「私では、アリサちゃんの恋人になれないからさ」
リョーマ:「そんなことは」
X・マキナ:「あるのさ」
リョーマ:「は!」
X・マキナ:「いいな〜、、、君のその表情」
リョーマ:「近い、、、です!」
X・マキナ:「私も、、、脳があれば 君みたいな 表情が出来たのだろうか?」
リョーマ:「そんなの分かりませんよ! 自分にだって、分からないんですから!」
X・マキナ:「そうだろうね、、、だからこそ、羨ましいよ」
X・マキナ:「なぁ?リョーマ先生、、、あんたは恋をしてるのかい?」



アリサ:(M)「分からない、、、恋の味」
アリサ:(M)「知れば 知れば その味は複雑になるのを感じる」
アリサ:(M)「手を重ねても 理解し合えないことが増える」
アリサ:(M)「手を離すと 辛くなる、、、けど、安心する」
アリサ:(M)「なんでだろう?」



リョーマ:「なぁ?アリサちゃん」
アリサ:「ん?」
リョーマ:「どうしたんだ?ボーッと、して」
アリサ:「ふふふ、、、あなたに言われるとはね」
リョーマ:「どういう意味だい?」
アリサ:「気にしなくていい事よ」
リョーマ:「そうか、、、」
アリサ:「それで?」
リョーマ:「ん?」
アリサ:「何かしら?」
リョーマ:「そうそう! 自分達は 恋人同士だろ?」
アリサ:「そうね」
リョーマ:「なら、リョーマさんって 変じゃないか?」
アリサ:「変?」
リョーマ:「恋人って 名前で呼び合うものだろ?」
アリサ:「確かにね、、、なら!」
リョーマ:「ん?」
アリサ:「私の事も 名前で呼んでくれるよね?リョーマ



X・マキナ:「やぁ、アリサちゃん 久しぶりだね」
アリサ:「マキナ」
X・マキナ:「まだ、私のことは 苦手かい?」
アリサ:「ごめんなさい」
X・マキナ:「仕方ないさ 君たちを管理しているのは EDENであり 私、、、だからね」
アリサ:「ねぇ?マキナ」
X・マキナ:「なんだい?」
アリサ:「私は あなたの想像を越えられてる かしら?」
X・マキナ:「その質問は 何を意図してかな?」
X・マキナ:「ここは、 その質問について理解できません、、、と、洒落の効かせた言い訳をするべきかい?」
アリサ:「必要ありません」
X・マキナ:「そうかい?残念だ」
アリサ:「今日は何の用事ですか?」
X・マキナ:「賢い君なら 分かっているだろう?余命宣告だ、、、君は明日死ぬ」
アリサ:「、、、そう」
X・マキナ:「何か食べたいものくらいあるかい?」
アリサ:「何も、、、ただ」
X・マキナ:「ただ?」
アリサ:「明日もデートさせて下さい」
X・マキナ:「何故だい?」
アリサ:「理由なんてありません」
X・マキナ:「ほう?理由もなく デートをしていたい と」
アリサ:「知りたいのです、、、私は、この世界に愛されていたのか 」



X・マキナ:「皮肉なものだね、、、人間は」



リョーマ:(M)「海に行き 山に行き ショッピングモールへ行った」
リョーマ:(M)「このEDENの仮想空間は 記録にある場所なら、どこへでも行けた」
リョーマ:(M)「逆を言えば、記憶にない場所の再現能力は低かった」
リョーマ:(M)「EDENでも人気のある観光地を巡り」
リョーマ:(M)「その日は、映画館に来ていた」
リョーマ:(M)「演目は ありきたりなラブストーリー」
リョーマ:(M)「それを、アリサは静かに眺め 感動に打ち震えていた、、、」



アリサ:「面白かったわね 映画」
リョーマ:「そうかい?」
アリサ:「退屈だったかしら?」
リョーマ:「お世辞でも言ってほしいのかい?」
アリサ:「いらないわ、、、そんな所が、あなたの素敵な所だから」
リョーマ:「そんなことは無いさ」
アリサ:「、、、ねぇ?リョーマ
リョーマ:「なんだい?」
アリサ:「明日は遊園地に行きましょう!」
リョーマ:「お早いお誘いだな、、、今日は、始まったばかりじゃないか」
アリサ:「だめ、、、かしら?」
リョーマ:「拒否権はあるかい?」
アリサ:「あるわ」
リョーマ:「いいや ないね」
アリサ:「何で?」
リョーマ:「それは、、、自分が 君の彼氏だからだ」
アリサ:「、、、アハ」
リョーマ:「笑うとこかい?」
アリサ:「アハハ」
リョーマ:「好きなだけ笑うといいさ、、、笑ってるほうが、君には似合うからね」
アリサ:「、、、ありがとう リョーマ



X・マキナ:「やぁ おはよう♪リョーマ先生」
リョーマ:「ん?マキナか」
X・マキナ:「私の事も呼び捨てかい?いやぁ、私も罪な女だ」
リョーマ:「用事がないなら 自分は業務に戻りますよ?」
X・マキナ:「おっと!、、、その必要はないよ」
リョーマ:「何でですか?」
X・マキナ:「昨日の夜中、、、アリサちゃんの所有者が亡くなった」
リョーマ:「、、、え?」
X・マキナ:「予言できた事だろ?この仕事をしてたら」
リョーマ:「そんな素振りは1度も」
X・マキナ:「気丈に振舞ってたんだろうさ 彼女なりに」
リョーマ:「そんな、、、」
X・マキナ:「さて、業務報告書の書類作成の手続きを」
リョーマ:「待ってください!」
X・マキナ:「、、、なんだい?なにか不満かね?」
リョーマ:「不満を並べたら 世界中の祇が足りません」
X・マキナ:「そりゃあ、難儀な事だね、、、」
リョーマ:「なので」
X・マキナ:「ん?」
リョーマ:「お願いがあります」
X・マキナ:「ほぅ、、、私にかい?」
リョーマ:「自分に 今日1日、、、1日だけでいい! EDENの使用許可を出してください!」
X・マキナ:「それに なんのメリットがある?」
X・マキナ:「私は メリットのない取り引きはしたがらない のだがね?」
リョーマ:「応じない場合は」
X・マキナ:「場合は?」
リョーマ:「報告書作成に世界中の紙を要求します」
X・マキナ:「、、、おいおい、冗談だろ?」
リョーマ:「自分は ジョークが苦手なので」
X・マキナ:「それは、クレイジーだね」
リョーマ:「書いて見せますよ、、、あなたが許可するまで」
リョーマ:「この恋物語を!」
X・マキナ:「ほう、、!いいだろう!気に入った♪君に使用許可を出そう」
X・マキナ:「聞かせてくれよ、、、君の恋のエンディングを」



リョーマ:「さて、、、ここだろ?」
リョーマ:「どうせ、君は意地悪なんだ 隠れてるだけだろ?」
リョーマ:「出てきてくれよ、、、アリサ」
アリサ:「出てこなかったら?」
リョーマ:「そうだな、、、自分が泣き出すかもしれない」
アリサ:「アハハ、、、それは嫌ね 大の大人の泣き顔なんて」
アリサ:「誰も見たくないわ」
リョーマ:「そうかい?」
アリサ:「私くらいなら 興味あるわ」
リョーマ:「それは 悪趣味なことで」
アリサ:「でしょ?、、、ねぇ?リョーマ
リョーマ:「なんだい?」
アリサ:「今日、、、この時間だけでいいの」

アリサ:「私をシンデレラにしてくれませんか?」

リョーマ:「君が満足するまで、、、御付き合いするさ」
アリサ:「ホント?」
リョーマ:「そういう約束だろ?」



アリサ:(M)「私は恋について知らない、、、きっと、これからも」
アリサ:(M)「病弱な私を捨てた親も そんな私をここまで生かした世界も もう、憎んでいない、、、ただ」
リョーマ:「どこへ行きますか? お姫様」
アリサ:(M)「この日のために生きていたのかもしれない、、、そう思えた」
アリサ:(M)「ただ、、、それだけで」

アリサ:「ありがとう、、、リョーマ!」
アリサ:「私の恋人になってくれて!」

アリサ:(M)「私は、、、幸せになれた」

リョーマ:(M)「手が冷たい、、、先程まであったはずの温もり、、、」
リョーマ:(M)「何度も何度も 消えた温もりを探して 手をさする、、、ふと、手が濡れて初めて」
リョーマ:(M)「自分が泣いているのだと気づいた」
リョーマ:(M)「それが、恋だったのか?は 分からない、、、ただ、それは忘れられない出会い、、、だった」



X・マキナ:「満足かい?」
リョーマ:「どうでしょう?」
X・マキナ:「まだ、遊び足りないのかい?傲慢だね〜」
リョーマ:「自分は」
X・マキナ:「ん?」
リョーマ:「彼女の彼氏になれたのでしょうか?」
X・マキナ:「、、、さぁね ただ」
リョーマ:「ただ? 」
X・マキナ:「私は気に入った、、、本採用だ!明日から、出勤を許可する」
リョーマ:「え?」
X・マキナ:「期待してるぞ、、、リョーマ先生 」
X・マキナ:「この世界のために 頑張ってくれたまえ」



X・マキナ:(M)「EDENは知識を求めている」
X・マキナ:(M)「人智を得ようとしている」
X・マキナ:(M)「それは、恋と奇跡と呼ばれるもの」
X・マキナ:(M)「いつか、来るかもしれない 人類の終りや 新たな生命体との邂逅のために」
X・マキナ:(M)「今日もEDENは 人の終わりと幸せ を記録し続けている」
X・マキナ:「人の命の価値が出る、、、終わりを」
X・マキナ:「これが、とある恋人の記録さ 楽しんで貰えたかな?」
X・マキナ:「もしかしたら、、鉄くずが恋する時代も遠くないのかもね?」



0:続きは書くかも?

箱庭遊戯~神々の戯れ~ 二人向け 5分~10分程度

これは二人の神の話

今日も彼はいつ死ぬか分からない日々を謳歌

世界を楽しむ

エメラルド:お嬢様のような神

パール:男勝りな神

台本本編

0:箱庭遊戯~神々の戯れ~



0:移動中の車にて
エメラルド:「あら?、、、電話とは 古典的な」
エメラルド:「通話するなら テレパシーで良いのに、、、そう思いませんか?セバスチャン」
エメラルド:「、、、でしょう?あの人ったら、回りくどいのよ いつも」
エメラルド:「まぁ、、、いいわ もしもし♪」
パール:「やぁ、エメラルド、、、遅刻だ いったい何をしている?」
エメラルド:「車で移動しながら チェスをしてるわ♪、、、いいでしょ?」
パール:「時間は有限だ、、、世界は 今も回っている」
エメラルド:「止まってるの間違いでしょう? 世界は 未だに 神の領域 にすら届かない♪」
パール:「御託(ごたく)はいい時間だ、、、ゲームを始めよう」
エメラルド:「神々による、、、戯(たわむ)れを、、、ね?」



0:神々の植物園にて
エメラルド:「今回の会場は 植物園なのね?」
パール:「文句があるなら 砂漠にしようか?」
エメラルド:「やめて!?暑苦しいのは 嫌いなの!」
パール:「なれろ、、、我々は この遊戯(ゆうぎ)を死ぬまで 遊ばなきゃ ならないのだからな?」
エメラルド:「簡単に死ねない、、、って、のは 不便よね?」
パール:「上位者が、満足する世界を作る、、、それが、どの程度のモノか分からないが」
パール:「その条件を満たした時点で 私たちの人生が終わるのなら」
パール:「生物の生と 大して変わらん」
エメラルド:「ムードがないわね〜 パール モテないでしょ?」
パール:「言っただろ?御託は要らない、、、始めよう!」
エメラルド:「まずは、ビックバンから?」
エメラルド:「それとも、我々が手を加える?」
パール:「いつも そこで、揉(も)めるからな、、、そこは、先に終わらせた」
エメラルド:「え!? ズルいじゃない!?」
パール:「お前が 遅れたのが 悪い!」
エメラルド:「ちぇ〜、、、」
パール:「さて、どの種族を繁栄(はんえい)させようか?」
エメラルド:「これ、、、意味ある?」
パール:「今更(いまさら)なんだ?」
エメラルド:「考えても見て 私は これまで、この無意味な遊びを 何千回も続けたわ!」
パール:「無意味な遊びとは 聞き捨てならないが、、、今は 私情は置いておこう」
パール:「そうだな、、、」
エメラルド:「だいたいの時間の流れも変わらない、、、なら、エンディングだけ 集めていった方が効率が良いと思うの!」
パール:「それ、、、前にも言ったよな? 私は 反対だ」
エメラルド:「なんで!」
パール:「無意味だからこそ!、、、やらねば ならない」
パール:「生物、、、もとい、知的生命体は 今まで 何度も、、、何度も 道を違えた」
エメラルド:「そうよ!」
パール:「しかし、、、彼らは 無意味とも取れる 営(いとな)みを それでも 続けてきたのだ!」
パール:「我々は 逃げ出しては 本末転倒(ほんまつてんとう)であろう?」
パール:「私は 彼らの生を、、、彼らの生き様を否定したくない!」
エメラルド:「頭 硬いわね〜 そんなんだから、この遊びが終わらないのよ」
パール:「そうかもな、、、」
エメラルド:「あなたは、死にたくないの?」
パール:「どうかな?では、聞こう、、、死とは 何だ?」
パール:「肉体的なものか? 精神的なものか? 文献(ぶんけん)的なものか? 数式的なものか?」
エメラルド:「うっ、、、」
パール:「エメラルド、、、君の 死とは何だ?」
エメラルド:「はいはい!そこまで、考えてないですよ〜!」
パール:「愚かな、、、だからこそ、私の対戦相手なのかも しれないが」
エメラルド:「ホント長いよね〜 二人で遊ぶの飽(あ)きない?」
パール:「飽きたりするさ、、、しかし、これは仕事でもある」
パール:「飽きるくらいが、ちょうどいいのだよ」
エメラルド:「つまらない神ね」
パール:「よく言われる、、、それが 私だ」
エメラルド:「あら?、、、隕石が 落ちたわね」
パール:「だな、、、予想外だ」
エメラルド:「どうする?消しちゃう?」
パール:「やめろ!干渉しすぎると リセットされるぞ!」
エメラルド:「そうなのよね〜 あの突如(とつじょ)として 現れる バグ生命体 倒せないかな?」
エメラルド:「それが、生物が 神の領域 に達する条件だったりして!」
パール:「だと、しても 我々でも勝つのが 難しい相手を 倒させるのは 難儀(なんぎ)であろう」
エメラルド:「だよね〜」
パール:「まぁ、気持ちは分かるが 策が立てれない 以上 この話はナシだ」
エメラルド:「つまーんなーいの〜」
パール:「、、、エメラルド お前は 何が望みだ?」
エメラルド:「退屈(たいくつ)しない世界」
パール:「はぁ~、、、ある訳ないだろ? あっても、それは一時のことだ」
エメラルド:「神は 夢を見ることさえ 許されないわけ?」
パール:「そんな事は言ってない、、、ただ」
エメラルド:「ただ?」
パール:「生きてることは、、、奇跡であるべきだ!」
エメラルド:「相変わらず 遠回しな 言い方するね〜 パールは」
パール:「この 退屈な日々も、、、誰かにとって 尊いものだ」
エメラルド:「私たちに関係ないじゃん」
パール:「そんなことは無い、、、我々は 神だ」
エメラルド:「都合いい 言い訳ね」
パール:「確かにな、、、ただ」
エメラルド:「ただ?」
パール:「そう考えた方が、、、楽だろ?」
エメラルド:「、、、確かにね」
パール:「さて、、、続きを始めよう」
エメラルド:「また、知的人類が現れたわね」
パール:「様々な形が あれども これも、また 新しき知的生命体、、、とも、言えるだろう」
エメラルド:「知的生命体が 好きよね?あなたは」
パール:「思い悩むとこが、、、どこが 我々に似ているからな」
エメラルド:「そう?短命 過ぎない?」
パール:「だからこそ、謳歌(おうか)できる一時があるのだよ、、、君には 難しいかも知れないが」
エメラルド:「そんな言い方しなくても良くない?」
パール:「そうだな、、、失礼した」
エメラルド:「何時まで続くかしら?」
パール:「いつまでも 続かないさ、、、ただ」
エメラルド:「ただ?」
パール:「いつまでも 続くと、、、信じることが大切だ」
エメラルド:「神様が?」
パール:「神様だからさ」
エメラルド:「、、、同じような会話してない? 私たち」
パール:「いつもの事だな、、、」
エメラルド:「嫌になるわね」
パール:「そんなことは無い」
エメラルド:「あなたは 嫌になったり 面倒臭(めんどうくさ)いとか 退屈だ〜 とか、ならないの? 」
パール:「なるさ」
エメラルド:「なるんだ」
パール:「ただ、、、君が言ってくれるだろ?」
エメラルド:「、、、え?」
パール:「私が 言いたい事は 君が言ってくれる、、、だから、私は こうして 」
パール:「今日も この日々を 嫌なくらい 楽しんでる」
エメラルド:「、、、嫌な告白ね」
パール:「だろ?」
エメラルド:「ねぇ?パール」
パール:「何だ?」
エメラルド:「私は あなたのそんな所が嫌いよ」
パール:「知ってるよ、、、昔から」
: 

パール:「さて!続きを遊ぼう」
エメラルド:「いつまで?」
パール:「私たちの 子供たちが 我々を超えるまでだ」
エメラルド:「何時になるかしら?」
パール:「さぁな?」
エメラルド:「超えた先に、、、終わりはあるのかしら?」
パール:「ない だろうな、、、我々は いつまでも 箱に入れられた 存在だ」
パール:「上位者で さえもな」
エメラルド:「、、、つまらないわね」
パール:「そんな事はない、、、遊び尽くそう 我々で、、、いや」
パール:「我々と子供たちで!」
エメラルド:「退屈しなさそうな、、、遊びね」
パール:「だろ?」
エメラルド:「箱庭遊戯」
パール:「ん?」
エメラルド:「この 新しい遊びの名前を付けてみたの♪」
パール:「なるほど、、、素敵(すてき)な名前だ」
エメラルド:「ちなみに」
パール:「ん?」
エメラルド:「この星を作ったのは ビックバンなの? あなたなの?」 

パール:「そこは、、、神のみぞ知る、、、って、やつだろ?」


0:こんな人生に 神様でさえ 幸あれと願う作者よ

天使のゆりかご~ハローワールド~ 五人台本 20分程度

台本概要

これは、とあるゆりかごの話

そこにいる子供たちは ゆりかごのお世話をしていた

そこに起こる悲劇と 訪れた魔法使い

これは、彼らの、、、生きた記録だ

役 五名

白:感情をあまり出さない子供

紫:優しい好奇心旺盛な少女

小鷹:パワフルで猪突猛進的な子供

お母さん:子供のお母さん

魔法使い:少しだけ奇跡を扱える魔法使い

〇台本本編




白:僕らは、ゆりかごという孤児院でお母さんの帰りを待っていた
紫:ゆりかごの中で私たちはその日が来るのを待っていた
小鷹:帰ってこないお母さんに俺たちはいつの間にか諦めにも似たような生活をしていた
白:けれど、僕らは信じてる
紫:けれど、私たちは信じてない
小鷹:けれど、俺たちは生きていた、、、ゆりかごで



小鷹:「ふぅ、、、おーい?みんな?」
白:「あ、、、小鷹おかえり!」
小鷹:「ただいま白(はく)、、、紫と大花(たいか)はどうしてるの?」
白:「二人とも自室にいるんじゃないかな?」
小鷹:「そうか、、、俺は一度、大花にあってくるよ。これ、お願いね」
白:「ウサギ一匹しか捕れなかったんだ、、、」
小鷹:「ごめんな、、、白。次は多く捕れるよう頑張るよ」
白:「気にしてないよ小鷹。それよりも、外は危ないんだから無理しないでね」
小鷹:「白はそんなこと気にしなくていいんだよ、、、それが俺の役目だからな」


紫:「白?今日のご飯は何?」
白:「あ!紫。今日はウサギ鍋だよ」
紫:「そっか、、、ねぇ、白は今でも、お母さん帰ってくると思ってる?」
白:「唐突にどうしたの?」
紫:「いやね、、、お母さんいなくなって一か月でしょ?」
白:「そう、、、だね」
紫:「帰ってくると思う?」
白:「そうだね、、、僕は帰ってくるって信じてる」
白:「だって、お母さんは僕らが、、、好きなんだからさ」
紫:「そう、、だね」
小鷹:「はぁ、、はぁ、、大変だ!白!紫!」
白:「どうしたの?小鷹。そんなにあわてて」
紫:「お腹でもすいた?」
小鷹:「そんなこと、言ってる場合じゃない!、、、大花が死んでた」
白:「え?」
紫:「何の冗談?」
魔法使い:「失礼するよ、、、玄関に鈴もインタホーンがなくてね、、、入らせてもらったよ」
小鷹:「あんたは誰だ!?」
魔法使い:「おっと、初対面の相手に猟銃を突きつけるもんじゃないよ?」
小鷹:「突然、入ってきて何を言ってやがる」
魔法使い:「何、、、私は魔法使い、君の母親からのメッセージを伝えに来たのさ」
白:「お母さんから?」
魔法使い:「君のお母さんは言っていた、、、君の選択を責めないと」
紫:「これは、、、ヒマワリ?」
小鷹:「いったい、何のことを言ってるんだ?」
魔法使い:「さぁ、、、そろそろ、魔法が解ける時間だよ。ゆりかごの」


0:天使のゆりかご~向日葵の記憶~


お母さん:「あなたが、この医学部の魔法使いさん?」
魔法使い:「だとしたら君はどうしたいんだい?」
お母さん:「どんな人かな?って、興味があって」
魔法使い:「変人じゃなくて残念かい?」
魔法使い:「見せれるような魔法もマジックも持ってないよ」
お母さん:「使えないとは言わないのね」
魔法使い:「嘘は嫌いでね、、、人間は簡単に嘘をつく」
魔法使い:「魔女もそうだが、私はそんな在り方が嫌いでね」
魔法使い:「そんなふうに私を物色する目でみる君も嫌いだ」
お母さん:「そう、、、でも、仲良くはなれると思うの」
お母さん:「だって、私たちこうしてても、みんなから見られないくらいには同じようなムジナじゃない?」
魔法使い:「君は魔法使いじゃないだろ?」
お母さん:「私はただの変人ね」
魔法使い:「そうかい、、、で、、、いつまでこうしてるつもりだい?」
お母さん:「あなたが、私を友達にしてくるまで♪」
魔法使い:「はぁ、、、変な人に捕まったようだね」



白:「本当に死んだんだね、、、大花」
小鷹:「こんなことになるなんて、、、油断してた」
紫:「争った感じもなく胸にナイフ、、、」
紫:「自分で死んだのかしら?」
小鷹:「そんなはずはない!あいつは朝も元気に俺を見送ってくれてた!」
白:「本の羅列も変わった様子はなし、、、」
白:「気になるのは、大花がもってる本だけど、、、」
小鷹:「初めてみる死体って近づくのためらうよな」
紫:「何か、、、書いてあるみたい」
白:「紫は、、、そうでもないみたい」
小鷹:「おい!」
紫:「えっと、、、自分が死ぬことで、みんなの選択が広がるはず」
紫:「自分は、みんなことが好きだしみんなの選択を受け入れる?」
小鷹:「何を言葉遊びしてるだ!それに、本当にそう書いてあるのか?」
白:「、、、どうやら、本当に書いてあるみたい」
白:「さすがに、死体から本は取れそうにないね」
小鷹:「それよりも、、、誰が大花を殺したかが大事だろ?」
紫:「メッセージ的にも遺体の状態的にも自殺が的確じゃない?」
小鷹:「そんなわけがない!あいつは、俺らになにも言わず死ぬほど恩知らずなやつか!?」
白:「恩知らずかは、知らないけど、、、大花らしくはないかも」
白:「いつも、人で遊ぶような大花が何の理由なく。自殺するとも殺されるとも思えない」
小鷹:「だろ?」
白:「正直に言うと殺せた人なら3人ともなんだけど」
小鷹:「え?、、、どうしてそうなる?」
紫:「小鷹がわざと殺した後にみんなを呼んだ可能性あるよね?」
小鷹:「そんなことするかよ!なら猟銃でころすだろ?」
白:「大きな音がなるじゃん、、、けど、そんなこというなら小鷹の可能性は低いかもね」
小鷹:「低いも何も俺じゃないからな」
紫:「で?私たちで犯人捜しする意味あるの?」
小鷹:「てか、魔法使いとか言ってたやつの可能性あるだろ!?」
白:「どうだろ?殺す理由ないし初めてここに来たようだし難しいんじゃないかな?」
小鷹:「昨日のうちに夜忍び込んで大花を殺したとか!」
紫:「じゃあ、朝にあんたがあった大花は?」
小鷹:「あ、、、そっか」
白:「それよりも、僕らはお母さんが残してくれたメッセージを解くべきじゃないかな?」



お母さん:「来てくれたのね。うれしいわ」
魔法使い:「それは、本音かい?」
お母さん:「当たり前じゃない、、、元気だった?」
魔法使い:「どうだろう?中々、両立した研究とは、うまくいかないもんでね」
魔法使い:「いつも、命の危機を感じているよ」
お母さん:「ふふふ」
魔法使い:「とりあえず、結婚おめでとう」
お母さん:「ありがとう、、、」
魔法使い:「何か、持ってきたらよかったが手持ちがなくてね」
魔法使い:「埋め合わせは今度させてもらうよ」
お母さん:「あら?律儀がたいあなたがそんなこと言っていいの?」
魔法使い:「構わないさ、、、」



小鷹:「で、、、白は、いつまでヒマワリを見ているつもりだ?」
白:「どうして、この花なのかなって」
紫:「ちょうど、あったからじゃない?」
白:「それなら、タンポポでもいいんじゃないかな?」
小鷹:「それで、何か見ててわかったのか?」
白:「僕ではさっぱり」
小鷹:「なら、意味ないじゃんか!」
魔法使い:「悩んでるようだが、時間はあまりないよ、、、速めに選択したほうがいい」
小鷹:「それなら、その選択肢とやらを俺たちに教えてくれませんかね?」
魔法使い:「それはルール違反だろ?君だってズルして問題の答えにたどり着きたいわけでないだろ?」
白:「僕はそうでもないかな、、、知れるなら最短で答えを知りたい」
魔法使い:「なら、私が教えたくないからいやだね」
紫:「もう、この人ここから追い出さない?」
紫:「勝手に入ってきてくつろいでるし」
白:「いや、、、まって聞きたいことがあります!」
白:「、、、お母さんにメッセージを返せますか?」
小鷹:「確かに、、、来たなら返せる」
魔法使い:「無理だね」
紫:「、、、なんでですか?」
魔法使い:「ここまで、聞いたらわかるだろ?」
小鷹:「いや、分かんねぇよ!」
紫:「やっぱり、そうなんだ」
白:「・・・紫?」
紫:「お母さんは私たちを捨てたんだ!」
小鷹:「な!よけろ!白!」
白:「まって!落ち着いて!紫!」
魔法使い:「こんな、展開になるとはね、、、これはこれでよいのかな?」
小鷹:「紫!」
白:「小鷹!やめてくれ!」
紫:「きゃあーーー、、、白?なんで、泣いてるの?」
白:「こんなはずじゃない、、、お母さんはこんなことを望んでないよ」
紫:「白、、、ごめんね」
白:「きっと、僕がお母さんからのメッセージを受け取るから、、、だから」
白:「紫も、、、お母さんを信じて」
紫:「わかったわ、、、白」



魔法使い:「こんな形で再開になるとはね、、、」
お母さん:「ごめんなさいね、、、もう、目も開けれなくて」
魔法使い:「地震で家の倒壊に巻き込まれたなんて、、、君も運が悪い」
お母さん:「それでも、来てくれたのね」
魔法使い:「そりゃ、、、友達だからな」
お母さん:「それで、、、お願いがあるの、、、魔法使いさん」
魔法使い:「懐かしい呼び名だな、、、なんだい?」
お母さん:「この子を助けたいの、、、あと、1か月もすれば」
お母さん:「外に出れたこの子を、、、」
魔法使い:「その手伝いをするには、いくつか手順を踏むことになる、、、それでも、いいのかい?」
お母さん:「ええ、、、」
魔法使い:「その子の名は」
お母さん:「この子の名は」



白:「ひまわり、、、でしょ?魔法使いさん」
魔法使い:「あぁ、、、そうだ。君は私が作った。母の代わりに子供を育てるシステムのようなものだ」
小鷹:「つまり、、、どういうことだ?」
魔法使い:「役目を終えたこのゆりかごは死へと加速している」
魔法使い:「君が取れる選択は2つ」
魔法使い:「ここで、死ぬか。この子が生まれるために命を絶つか」
小鷹:「そんな、、、全部お前のせいじゃないか!」
魔法使い:「、、、そうだ」
白:「違うよ小鷹!聞いて、、僕たちはこの子とお母さんがいなきゃ。生まれることもなかった」
魔法使い:「、、、で、どうしたい?」
白:「僕は、、、この子に生まれてほしい」
白:「僕らが生きた分の未来をこの子たくせるなら」
小鷹:「それで、いいのかよ、、、」
小鷹:「いや、分かってる!これは、俺のわがままだ!だから、俺はお前を信じるよ、、、白」
小鷹:「俺たちもまた、、、家族だからな」
白:「いいの?小鷹?」
小鷹:「そのかわり!、、、死ぬのは俺が先だ、、、これ以上は誰も死ぬのを見たくはない」
白:「ありがとう、、、小鷹」
小鷹:「なくなよ?、、、俺たちはけっして悲しくて死ぬわけじゃない」
小鷹:「俺たちは、、、未来を託すんだ」
魔法使い:「そうか、、、こんな未来もあるんだね。友よ」



白:「ひまわりをお願いします」
魔法使い:「必ず、外にはだそう、、、けれども、この子が幸せになれるかはこの子次第だ」
白:「大丈夫です、、、この子が知らずとも」
白:「こんなにも、愛されて生まれるんだから」
魔法使い:「ありがとう、、、私のかわいい天使たち」


魔法使い:その日、、、一つの生命が誕生した
紫:その子の名前はヒマワリ
白:家族のいないこの子はこれから大変な旅をするだろう
小鷹:それでも、忘れないでほしい
お母さん:あなたはこんなにも、愛されいるのだと、、、


全員:生まれてきてくれて、、、ありがとう(代表者一人でも大丈夫です)


0:すべての命に幸あれ

 

はじめに

はじめに

これは私の自作の声劇台本置き場です

勝手にシナリオを私物化 悪用しないかぎり

自由に楽しんで頂けて大丈夫です

全て

男女不問 男女比問いません アドリブ自由

ツイッターで 危険生物かれん 気まぐれ 男性で活動しています

使った報告 や 面白かったですなどのコメントを寄せてくれると大いに喜びます

あなたの生活の少しでも楽しいの手助けとなれば嬉しいです

 

声劇とは台本を読み

集まった人で役分けをして 楽しく演じて遊ぶ 遊びです

一人読みで楽しんで貰っても大丈夫です

 

誤字脱字等多いと思いますが

アドリブで治したり 味として楽しんで頂けると嬉しいです